迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

張家界・福建土楼〈第4日〉

【張家界】


今日は張家界のうち「袁家界」「天子山」の2区を巡る。


起きたら雨だったので気落ちしたが、バスで現地に向かううちに回復してきた。結果的に、雲はあるものの おおむね晴れた。昨日に続いてラッキーだった。


昨日の出口だった武陵源ゲートが今日は入口。


専用バスで移動したあと、垂直の壁面をエレベータで一気に上昇する。(以下◎はクリックで拡大)

高さ326メートル(ほんとか?)。大自然の中に大人工の異様な造形物。007の悪玉のアジトにこんなのがなかっただろうか。中国はやることが極端だ。ちなみに料金は56元。



エレベータを降りたところの眺望。



度肝を抜かれた。今回見た中でも最大スケールだったように思う。逆光だったが。


さらに、長い散策道に沿い、袁家界の奇岩を眺めて歩いた。




左も右も絶景また絶景。昨日の黄石寨とは甲乙つけがたい。ただ団体客がわんさかいて少々うんざり。


有名なのは天下第一橋。


その先の頂上からは360度の眺望。





映画「アバター」の岩山はここをモデルにしている。


ふたたび専用バスで移動。


天子山へ。


ここでもまた趣きの異なる光景が眺められた。



ここにもロープウェイがあり、それで降りた(60元だったか)。


山道を下る計画だったが、6キロもあるようなので、足が完全に死んでしまうと思い、やめた。



明るいうちにホテルに戻ってきた。



明日は張家界を離れ、長沙を経由して厦門に飛ぶ。

そこで長沙行きのバスの切符を買いにいく。しかし、ただそれだけのタスクが中国では相変わらず困難をきわめる。場所と要領がわかりにくいことや、目的のわからない客引きがあれこれ誘ってくるので、混乱してしまうのだ。それに、ここの窓口の態度はとりわけ不愉快だった。行き先などをメモした紙を渡したのに、面倒そうに口もきかず、自分の前にあるパソコンの画面を私のほうに向けただけ。「8時?」と書いたので、9時だということをただ偉そうに示していたようだ。


ちなみに、この日は出発するときホテルのそばでタクシーに乗ったら、ドライバーが勝手に別のターミナル(おそらく民間バス)に行ってしまい、料金のことで朝から喧嘩した。こういう話はキリがないので全部は書かない。


ともあれバスの切符は買った。では夕食を。

しかしなかなか手ごろな店がなく、かなり歩いた。最後に「大碗飯」とだけガラスに書いてある店があったので入った。庶民度100%、雑然たることきわまりない店だが、青菜などのおかずが10種類ばかり並び、漬け物的なものも多数。このおかずとどんぶり飯を好きなだけ盛って食べてよい方式で8元。このたぐいの店がいちばん気楽だ。しかもどれもうまいのだ。ぱらぱらした中国のご飯によく合う。うれしくて食べ過ぎた。


しかしまあここは行儀の悪い食べ方の見本市でもあった。歩きながら食べる。携帯しながら食べる。かきこんで食べる。テーブルの上にぼろぼろこぼす。椅子に横座りになって食べる、などなど。

食べ終わって外に出ると「人民公社8元食堂」と書いてあってびっくり。


部屋に戻り、昨日と同じくバスタブの風呂に入ったら、ここまでの疲れのせいだろう、すぐに寝入ってしまった。

















【没有没?】