【東京→ユジノサハリンスク】
午前中、いろいろメールしたり100均の店で下着など買ったりと慌ただしく準備を済ませ、12時ごろ最寄り駅から出発。
北総線など経由して成田に向かう。都心に住んでいると、この辺りはすでにちょっとした異国の風景だ。
きのうは仕事で飛行機に乗ったが、モノレールで羽田に行くまでの湾岸の見慣れぬ風景もまた同じだった。
仕事のこと、郷里での知り合いとの集まりのこと、自治会の人からあった留守電のこと、気になりつつも対応しきれず、時間切れとなって出発した。旅行の準備は時間とのトレード・オフだ。
あれだな、死への旅立ちもこんな感じなんじゃないか。急にガンになどなれば、いくらか元気であろうと、人生の仕上げを心ゆくまで隅々まではマネージメントなんてできないだろう。
読書本は『舞踏会へ向かう三人の農夫』のみ持ってきた。
リチャード・パワーズの魅力は知識と思考の豊穣さに尽きる。複雑なことを短く簡単に言うことにメリットはあるが、複雑なことを複雑なまま自分が納得するまで好きなだけ長く書くのも、また素晴らしいことではないか。長い文章であれば、やはり広い知識そして深い知識が展開されうるのだと確信する。
席はガラガラ。ロシア語アナウンス、「ユジノサハリンスク」しかわからない。英語で繰り返した。やっぱり「ユジノサハリンスク」しかわからない。
機内食はサンドイッチ1個。デーニッシュにハムとチーズを挟んである。
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ユジノサハリンスク空港に到着。予定どおり19:50ごろ。日本より2時間早い。
小さな飛行場。人の少ない場内。それはそうだ、人口18万の小都市なのだから。春江空港(長く定期便の飛んでいない福井の空港)程度の規模でも当然だ。
空港から一歩外へ。がらんとした広場。バス(63番)がちょうど出発するところでラッキー。
車掌から切符を買う。15ルーブル。成田で両替した100ルーブルを渡したら、ずいぶんたくさんのコインでおつりをくれた。
バスのルートでは、ネットで予約したホテルは街の中心に着く前にある。車掌に伝えていたのでうまく下車できた。
ベルカホテルはログハウス風の外観。
室内も同様。広くきれい。設備もちゃんとしている。ベッドはダブルが置いてある。シャワーのみでバスタブがないのが唯一残念。
薄暗くなってきたが、夕食を摂りたいので街の中心地まで出向く。ちょうどまた83番のバスが来たので飛び乗る。たぶんここだろうという所で降りた。
地球の歩き方に載っていたセルフサービスの店(ベランダという名)に入る。
パン、サラダ、メインディッシュのサーモンソテー、スープで、たしか340ルーブルくらい。サーモンとスープがうまかった。チーズケーキのようなものも1個食べた。
そのあと、同じく歩き方の地図に「24時間スーパー」と記されているので、これだなと見つけて入った。
ヨーグルト、リンゴ、水、ポテトチップを買った。120ルーブル。こっちは日本より少しだけ安いか。
ちなみに両替レートは、1ルーブル=2.5円程度。
【take it easy】