迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

ネパール〈第1日〉

【東京→バンコク


成田空港。人の少ない印象。チェックインして腹ごしらえ。きのこそばとかやくご飯。


バンコク経由のタイ航空便。機内サービスが良かった。微笑みのキャビンアテンダント。事務的ではないもてなし。隣席の人は大男。パスポートをちらっと見るとトルクメニスタンのものだった。


2冊の文庫本をじっくり読む。

まず安部公房『飢餓同盟』。ページが減っていくのがマジにつらい小説というのはほとんどないが、これは稀有な例。大昔に読んで以来なので、ストーリーはほぼ忘れているが、全体の独特のトーンを記憶している。

そして柄谷行人『探究2』。こちらも刺激が無限に拡大していく本。線を引き出したらすべてに引いてしまいそう。柄谷を読むのも久しぶりだが、「これだよな」という手応え。会心のホームランというか。

それにしてもフライト中の読書とはなぜこれほど集中できるのか。


バンコクは新しい空港に降り立つ。迎えの人が私の名を掲げて待ってくれていた。民族服のユニフォーム。


エアコンの効いた車に1人乗り込むと、10分ほどで、一夜を過ごすグランドインカムホテル。


すぐ眠っていい時刻だが、周辺のネオンに誘われ外出。しかし喧しい店ばかりで入る気が失せる。


少し歩くと屋台ラーメンがあった。

腰を降ろして一杯。30バーツ。



旅の調子が出てきた。


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◎この日の記録はこちらにも。http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20081118/p1(翌朝ホテルのパソコンを使ってアップした)







【Take it easy.】