迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

ルーマニア〈第6日〉

【シゲット・マルマツィエイ→バイア・マーレ】


朝食。


雨。


バスもおぼつかないし、この日はタクシーで観光することにする。


ホテルの前でタクシーを拾い、まず「サプンツァの陽気な墓」に向かった。


一般人の墓が無数に並んでいるのだが、亡くなった人の生涯を象徴するような絵がレリーフになっていることから、人気の観光地になっている。




いろいろな人生がある。







この人は息子を亡くしたそうだ。


ルーマニア人のさまざまな日常が絵柄から想像できる。





面白かった。


ここでいったん晴れた。


次に「ブルサナの木造教会群」を見に行った。

ブルサナ木造教会群は、新しい建物ばかりで、なんだかなという感じではあったが、教会の眺めも、そこからの村の眺望もよかった。ここでも雨が多く、雹が降った(なんと)

ブルサナ木造教会の、世界遺産のものは、別の場所にあり、土砂降りのなかだが、とりあえず見に行った。教会に近づいたのは僕一人だが、この教会の眺めもとてもよかった。

タクシーはチャーターでなくメーターだったので、割高になったようだ(合計261レウ:現金払い)。しかし運転手は実直な人で、指差しルーマニア語を頼りに、会話。

このタクシー運転手との会話のメモ。TOKYOのSAHはどうだ、という質問があったのだが、SAHって何だろう。

ホテルに戻り、そのままタクシーでバスの発着場まで。スケジュールはずっと早まり、15時45分のバスに乗ることができた。

バイア・マーレまでのバスは、ミニバスだが真新しい車。途中、さっきの天気が嘘のように、くっきりと晴れ渡った。眺めもまた良かった。一番の幹線道路を通ったわけではないのに時間は思ったより1時間近く早かった。レイ現金払い(いくらだったか・・・)

しかも駅では、女性が話しかけてくれて、明日のバスの時刻を調べるのを手伝ってくれたうえに、夫の車(ゴルフ)でホテルの真ん前まで送ってくれた。たしか、フランス人の友達が日本にいたことがあって、小麦粉で作った食べ物を作ってくれた、とかいう話をした。写真をとり、メールアドレスを聞いた。ともあれ、そんなふうにして、ずっと早くずっとスムーズにホテルにチェックインした。

ホテルは、予想を大きく上回ってチャーミング。

すぐに食事に出た。広場もよい雰囲気。ただ、人がぜんぜんいない(少ししたら、ばらばらと地元の人などが出てきた)

ミレニウムという名前の店(パブとかいてあるが、レストランだろう)の、外のテラスに座る。国産会社のレモネードビール(まあまあ)。料理はチョルバ(野菜と肉も少し入っている)と、きのこクリームで味付けした豚肉とマッシュポテト(まるごとのピクルス付き)=これもルーマニア料理だという=。ポルチーニ味。これらもうまかった。ただし高かった(豚肉料理がおすすめだったので、それに従ったのだが、49レイだった。そして全部で73レイ。チップをつけて80レイも払った)。ミレニウムで食べた料理の名前は、MAIALE IN LATTE CON FUGHI PORCINI(steaks,smashied potatos,pickles cucumbers)

このテラスにあとからきた、2人連れの女性の1人Aさんがわれわれに話しかけてきた。英語教師だが、日本語も大学で4年間勉強し、来年から日本に来て6ヶ月日本語をさらに勉強するという。将来はルーマニア日本語教師をしたいらしい。いろいろ会話し、明日は、われわれを観光に連れていってくれることになった。








【take it easy】