迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

ルーマニア〈第2日〉

ブカレスト→グラ・フモールルイ】


きょうはブカレストから列車でルーマニア東部を北上しモルドヴィア地方の北部に向かう。


早朝、コーヒーを飲んでアパート(宿)を出る。


タクシーでブカレストの鉄道駅 Gura de Nord へ(後日撮影)

駅に来ればいつも好奇心と不安が混在する(同)

どのホームかわかりにくかった(同)


2等車。日本からネットで予約できた。

半開放のコンパートメントに数人が乗り合わせる形式。窓際は少し蒸し暑かった。


そばの席にいた若い女性が私たちに話しかけてきた。ブカレストの大学で心理学を専攻し日本語も独学で勉強中だという。19才。夏休みで1年目の里帰りをするところだった。彼女とずっと話をした。

日本語に興味津々。分厚い教科書も見せてもらった。「あの〜」「え〜と」が覚えたて。日本人が口にする「そう」とはどういう意味かとも尋ねられた。

日本のアニメやバンドが大好きとわかる。いちばん好きなアニメの名を聞いたが忘れてしまった。その好きなキャラクターをメモ帳に描いてもらったが、あまり役に立たない。

いちばん好きなバンドは「雅」(これも私は知らなかった)。帰国後メールをやりとりし「ONE OK ROCKとかベビーメタルは知ってる?」と聞いたら、前者は知っていた。

将来は教師になりたいと言う。ファストフードは食べない、子供は要らないなどポリシーが明瞭でけっこう驚いた。ロマに対する意見やアラブ社会の女性の地位に対する意見も聞いた。とても貴重な出会いだった。


途中駅の様子。

別の駅。



東ヨーロッパの旅は廃墟化した社会主義イメージを探るようなところもある。用途がわからない物体も多い。




基本的には何もない原っぱや畑が続いた。


13時ごろスチャバという駅に到着。ここまで約450キロ。

この列車に乗り換え。


14時ごろ目的地グラ・フモールの駅に到着。


モルダヴィア北部(ブコヴィナ地方)に残る中世の修道院群は外壁に宗教画が描かれていることが特徴で世界遺産に指定されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A2%E5%8C%97%E9%83%A8%E3%81%AE%E5%A3%81%E7%94%BB%E6%95%99%E4%BC%9A%E7%BE%A4

それを見て回る。中心都市スチャバから観光に回る人も多いが、もっとひなびた場所が良かったのと次の移動を考え合わせ、スチャバの西にあるグラ・フモールルイという町に滞在することにした。


予約したホテルPension La Roataまでは徒歩。


宿泊した建物と部屋。


ちなみにツインに2人2泊朝食付きで9千円余り(まだ円高で1ドル100円程度だった)


世界遺産の1つヴォロネッツ修道院が近い。宿の自転車を借りて出かける。


里山の風景に心が洗われる。





あちこちで見かける干し草の山はモリゾーを真似たに違いない。



ヴォロネッツ修道院



1487年建造。



入れ墨を思い浮かべる。



こちら側に「最後の審判」が描かれている。



こちら側は剥げ落ちている。



(だれかが見ている)


帰路にて。


夕食に町の中心まで行く。


日曜で閉まっている店が多くピザでも食べるかという感じだったが、極上の味だった。量も多くて食べ過ぎた。


ルーマニア古代ローマ人が入植した歴史があり東ヨーロッパでは珍しいラテン系の国とされる。それが関係するかどうか知らないが、ピザは国民食のようで店はどこにでもあった。また、みんな明らかに陽気でイケメンも多いと感じた。





ホテルに戻る途中にて。


疲れてすぐに眠った。
















【take it easy】