迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

サハリン〈第7日〉

ユジノサハリンスク


残念ながら雨。


今日はどうしようと考えつつ、郵便局の隣にあるカフェで朝食をとることにする。

地球の歩き方に載っている単語と照らし合わせながら、掲示されているメニューの文字をさんざん眺める。ついに「豚肉とキャベツ」および「ご飯」を割り出し、メモ帳に書いて注文。

これがうまかった! ご飯にも合う。ご飯は付け合せの扱いなのでパンも薦められたが断った。


店を出るとちょうどバスが来た。それに乗ってショッピングモールに行くことに決めた。

折りたたみ傘を持つ人が多い。長靴の人は少ない。町の道路は水がたまって歩きにくく、私のスニーカーはこの時点でぐっしょり。


ショッピングモール(シティモールという名)は5階建ての大きな建物。ユジノサハリンスク駅から送迎バスも運行している。


自動車まで売っている。トヨタヒュンダイが3台ずつ向き合って競争していた。


フードコート。


ロシア文字はなんだか未来SFっぽい。



Tシャツを買う。


たまたまイアフォンが壊れたので買う。フィリップス性のけっこう高いやつ。音とても良い。



シネコンバットマン上映中。



託児所もあった。



全フロア隈なく見て回る。細々した買い物も楽しんだ。


しかしまあ「何でもある」と言いたくなる。好きなものが食べられ、好きなことができ、いくらでも休憩できる。トイレもちゃんとしている。こういう場所の居心地が良い私は、きっと21世紀にふさわしい資質の持ち主だろう。実質的にショッピングモールこそ現代旅行者のオアシスと言えるだろう。東浩紀が思想地図βの第一号でシンガポールのショッピングセンタ−について言及していたのを思い出す。(asin:4990524306


フードコートで「ラーメン」を食べてみる。


麺はイマイチ。味はまあまあ。味噌の味はさほど強くない。熱々でないのは他のロシア料理と同じ。


帰りも同じ路線バスで。


市街地に戻り、ぶらぶら。


ロシアっぽいモニュメント。


サハリン州立大学。

夏休みなのか人はほとんどいなかった。


この日はずっと雨模様。


食糧を買ってきて部屋にこもる。


リチャード・パワーズの小説を読んでいた。



 *


この日にノートに走り書きした文章を帰国後にまとめたものがある(旅行記とは少し違う)
 →http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20120811/p1







【take it easy】