迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

サハリン〈第5日〉

【ノグリキ→列車で南へ】


明け方は少し寒く、毛布を使った。
朝食。

ふたたび街へ。



気温15度。


スーパーでピロシキを買う。


中身について「キャベツですか、ジャガイモですか」と地球の歩き方を片手にロシア語を使って聞こうとすると、向こうはちょっと待ってという身振りをしてそこを離れ、ジャガイモとキャベツの現物を手に戻ってきた! コミュニケーションのために言葉(シンボル)が使えないときはアイコン(絵)を使うしかないわけだが、もちろんアイコンに増して現物があるに越したことはないのだ。経済のコミュニケーションなら貨幣がないので物々交換を、というかんじか。


歩き方の地図を見ると河があり橋があるので、そのあたりまで行ってみようと思い立った。

すっかりいい天気。


見知らぬ土地の河沿いや樹林の中をひとり歩いた。この散策がとても楽しかった。


壊れかけらしい橋に出くわす。

だれか歩いている。

おそるおそる渡ってみる。大冒険の気分。

途中からの眺め。


そして幹線道路の橋に出た。



橋の上から大きな河を眺める。

反対側。

橋を渡って振り返ったところ。

北へ北へと向かった今回の旅行だが、ここが最北端だなと思いつつ、引き返す。


大きな道路をずっと歩く。

「ノグリキ」と書いてある。

さらに北の街オハ(OXA)までは226キロ。

牛と出会う。

送電線。

意味不明だった道路標識。


河の支流に架かる橋。

河の流れ。


夏の北への旅。たぶんこうした景色が見たかったのだろう。満喫。


街に戻ってきた。


ホテルに預けた荷物を持ち…


再び列車駅へ。

シャシリクの匂いに誘われ


腹ごしらえ。


再び寝台列車に乗る。17時30分発(写真は途中駅で撮影)

こんどは下の席。

ずっと車窓の景色を楽しんだ。

広い草原、白樺などの樹林、湿地。人里のない土地がずっと続く。これといった目的のない旅だったが、このような景色は何ものにも代えがたい。


21時ごろ日が落ちる。


深夜。ポロナイスクの駅。

ユジノサハリンスクから来た下り(上り?)列車とすれ違う。









【take it easy】