【ノグリキ→列車で南へ】
スーパーでピロシキを買う。
中身について「キャベツですか、ジャガイモですか」と地球の歩き方を片手にロシア語を使って聞こうとすると、向こうはちょっと待ってという身振りをしてそこを離れ、ジャガイモとキャベツの現物を手に戻ってきた! コミュニケーションのために言葉(シンボル)が使えないときはアイコン(絵)を使うしかないわけだが、もちろんアイコンに増して現物があるに越したことはないのだ。経済のコミュニケーションなら貨幣がないので物々交換を、というかんじか。
歩き方の地図を見ると河があり橋があるので、そのあたりまで行ってみようと思い立った。
すっかりいい天気。
見知らぬ土地の河沿いや樹林の中をひとり歩いた。この散策がとても楽しかった。
◎
壊れかけらしい橋に出くわす。
だれか歩いている。
おそるおそる渡ってみる。大冒険の気分。
◎
途中からの眺め。
◎
そして幹線道路の橋に出た。
橋の上から大きな河を眺める。
◎
反対側。
◎
橋を渡って振り返ったところ。
北へ北へと向かった今回の旅行だが、ここが最北端だなと思いつつ、引き返す。
大きな道路をずっと歩く。
「ノグリキ」と書いてある。
さらに北の街オハ(OXA)までは226キロ。
牛と出会う。
送電線。
意味不明だった道路標識。
夏の北への旅。たぶんこうした景色が見たかったのだろう。満喫。
再び列車駅へ。
シャシリクの匂いに誘われ
腹ごしらえ。
再び寝台列車に乗る。17時30分発(写真は途中駅で撮影)
こんどは下の席。
ずっと車窓の景色を楽しんだ。
広い草原、白樺などの樹林、湿地。人里のない土地がずっと続く。これといった目的のない旅だったが、このような景色は何ものにも代えがたい。
深夜。ポロナイスクの駅。
ユジノサハリンスクから来た下り(上り?)列車とすれ違う。
【take it easy】