迷 宮 旅 行 記

長距離のバス待つ君の人生はさておき旅はまだ先がある

タスマニア〈第8日〉

ホバートシドニー→帰国便】


タスマニア最後の朝。さわやかに晴れた。


朝食はサンドウィッチ。それと最後のコーヒー。例によって車の前にテーブルを置き、樹木と青い空を眺めながら。



10時過ぎには飛行機に乗らなければならない。食器洗いと車内の片づけ。



昨日行った海岸をもう一度見たくて足を運ぶ。

ここは本当に広々して海も陸も眺めがとてもよい。


デジカメを充電し今日は写真も自由に撮れた。

「次にタスマニアに来たらこのキャンプ地でのんびりしよう」と次の計画(いつ?)を思いつくほどだった。


空港はもう近い。


レンタカー会社に車輌を返却。

給油は「ここは高いから」と言われたので、路を少し戻ったところのスタンドにて。

レジの男がカード払いの作業をしながら、いちいち「ファンタスティック!」と繰り返すのが面白かった。


走行距離は上限の1000キロを超えた。

クレイドルマウンテンまでの道路を予想外に何度も往復したから仕方ない。それでも300キロ弱の超過なので、無制限で借りるより安く済んだ。


ホバート空港。

小さいながらも朝のフライトを前に賑わいがあり、飛行機を待つフロアは落ち着ける雰囲気だった。

Eチケットはまたもやスムーズ。シドニーから成田までの国際便もチェックインでき搭乗券をここでもらえた。預けた荷物もシドニーでなく成田まで運んでくれる。

搭乗。建物から出て飛行機まで歩きタラップで乗り込んだ。


隣の席にイギリスのウェールズから来たという物静かで痩せた年配の男性が座った。なぜか「秋葉原」「秋田犬」といった日本語をあしらったジャケットを着ている。そうかとおもうと我々に飛行機の旅についてあれこれガイドしてくれる。ところが本人がじつはあまり飛行機の旅行に慣れていない様子。フライトアテンダントに日本人っぽい顔をした男性がいて、それもなんだかおかしかった。ある知り合いの顔を思い出した。


天気が良くタスマニアがよく見えた。

本当に一周したこの島を、地図も参照しつつ改めて眺める。「あのへんがクレイドルマウンテン?」


軽食が出たがチーズとハムのサンドイッチ。またかという感じも。



2時間ほどでシドニー空港に到着。


国際線に乗り継ぐ乗客をバスで国際空港側に連れて行こうとするが、「電車でシドニー市内に行きたい」と言って別方向に案内してもらった。

そしてまたあの高い料金の電車。今度はシドニーの中心街シティまで。


セント・ジェームズ駅で降りる。地上が見えたところで写真を1枚。


すぐに大きな公園があり、芝生や樹木の中で市民がくつろいでいた。正面には構えの大きなキリスト教会(セントメリーズ大聖堂)

良い雰囲気。ハイドパークという。ロンドンと同じだ。


その界隈がまさにシドニーきっての繁華街だった。19世紀建築の外観がそのままと思われる百貨店が競って並ぶ。


ディスプレイでは夏の水着やリゾート服が目を引いた。


街路に沿ってモノレールも走る。


フードコートがあったので昼食。

タイ料理屋でガパオとラーメン。

量多い。ラーメンはちょっと濃く甘かった。


さらに散歩。タウンホール(市役所)

その隣のセントアンドリューズ大聖堂。中のステンドグラスも見た。

どちらもみごとな建築物。


さらにハイドパーク界隈を歩く。キャプテン・クック銅像があった。


シドニー病院。入口にブタの銅像


図書館に興味があり行ったのだが、利用者用のロッカーが夜8時まで使えるとわかり、けっこう重いデイバックを預けた。


もう一つ行きたいパディントンという界隈に向かう。タクシーを拾ったらすぐだった。


パディントンは新しい文化の発信地などと言われる一角。

小じんまりした造りの家が並ぶ。みな2階の正面をテラスにしている。

新しい住宅には高級感が漂う一方、古い住宅をそのまま生かしたギャラリーや洋服・雑貨などの店も多い。
日本でいえば表参道か。ただ7時ごろだったためか、店は多くが閉まり人通りも少なかった。


路地に入り込んで戻れなくなりそうだったので、タクシーを拾う。

ドライバーパキスタン出身とか。繁華街が混雑しメーターはどんどん上がる。図書館まで約15ドル(チップを1割取る)


デイバッグを持ってまた繁華街へ。コインが余っている。セブンイレブンに行くと、タスマニアで飲んだちょっと高級なリンゴジュースがあったので買った。


いつしか日も暮れた。

旅行もこれでおしまいか。記念に1枚。


市内電車はルートが難しい。マーティン・プレイス駅から乗り、セントラル駅で一度降り、空港方面の電車に乗り換えた。


シドニー国際空港。チェックインはホバートで済んでいるので慌てることもなし。手荷物をチェックし出国。免税品店を通って搭乗ロビーまで行くと日本人が多かった。

往路と同じ機体のカンタス便は夜10時ごろ離陸。機内ではジャージを履いた。行きもそうだったが、これは正解。ただ防寒着をホバートで預けたので半袖しかなく、毛布をもう1枚頼んだ。日本人の男性フライトアテンダントがいい感じの人だった。


このあとは機内食の写真しかない。

チキン料理に麦ごはん。

翌朝はソーセージや卵。













【take it easy.】